金持ちくんと貧乏ちゃん





私が周りの目を気にしないようにわざわざ個室にしてくれた、のかな…?


そこまで見込んでたなんて…。




「…ありがとうございます」


「何が」


「いろいろ」


「は?…まあ、なんでもいいからとにかく食え。冷めるだろ」


「っはい!」




優しさがないって思ったの、撤回しよう。


先輩はちゃんと私のことを考えて個室にしてくれたりしたんだから、それ以上何かを思うのはお門違いだよね。


どれも見たことない料理ばかりで、箸を進めていると先輩が不意にふっと笑った。




「??」


「りすかよ、お前。そんなに焦って食わなくても料理は逃げねえぞ」




クスクスと笑われて、顔が熱くなるのがわかった。


やっぱり優しくない…!!!意地悪だ!!!