腕がはち切れんばりに手を振って厨房へ戻って行く流生先輩のお姉さん。
最初から最後まで嵐みたいな人だった……。
「ったく、来るとうるせえから内緒にしてたのに…」
「あはは…。でも綺麗なひとですね」
「…あんな高嶺の花より、お前のほうがかわいい」
「っ!」
ふてくされたようにそう言って個室の部屋に入って行く先輩。
だから…!不意打ち…!!
一気に熱くなる頬を押さえて暴れる心臓を落ち着かせようとした。
……お、落ち着くかああ!!
「樺恋?何してんの」
「べっ、別に何も!!!」
中から出て来た先輩の顔を見ないように部屋に入り、すとんと椅子に座った。
まともに顔を見れません。

