ぼーっと窓の外を見つめていたら、クラスの女子数人がいつの間にか自分の周りに集まっていた。
そしてその中の1人がバンッと机を叩いた。その音に、私も前にいた玲菜もビクッと肩を揺らした。
目を丸くさせて机を叩いた人(名前忘れた…)を見ると、眉間にシワを寄せていた。
な…何…?
「貴女、さっき窪内先輩に呼ばれてたわよね?」
「え?…あ、はい…」
もしかして…それが原因で今集団リンチ?みたいなのに合ってるの…!?
いやいや、ちょっと待ってよ!どう考えても私に当たるのはおかしいよ!?
「窪内先輩と、どういう関係なの?」
ずいっと迫ってくる女子たち。それに対応出来ないでオドオドとしていたら、いきなり玲菜が立ち上がった。
「どういう関係だろうとアンタ達に一切関係ないでしょ?余計な詮索はやめたら?」
玲菜はそう言ってジロッと女子たちを睨むと、気に食わないって顔をしながらも各々の席に座って行った。
「まったく…。アンタもアンタで何もないなら反論しなさい!」
「す、すいません……」
ビシッと指をさされてたじたじになる。
ほんと、玲菜くらい言い返せる勇気が欲しいよ…。

