「どこ行くんですか?」
「ついてくりゃわかるから」
ぎゅっと手を握られ、どこに行くかも告げられず歩く。
…ほんと、どこに行くんだろ。
ショッピングモールを出ると目の前には黒塗りの高級車。
あ、この車流生先輩の…。
「乗って」
とにかく、先輩の言う通り車に乗り込むと少しして車は動き出した。
街には街灯がつき始め、色鮮やか色鮮やかに輝いていた。
「…ってこの辺すごい高級レストランが立ち並んでるとこじゃないですか!」
「おお、ビンボーなお前でも知ってんだな」
人をバカにするような笑みを浮かべて私を見る先輩。
ビンボーだからって情報に疎いわけじゃないんですからね…。
そこでピンと気がついた。

