いろんなカチューシャを持って見ていると「ふぅん」と頷く流生先輩。
「てか、お前バイトとかしてんの?」
「え゛…」
まさかそこをつっこまれると思っていなかった私は、わかりやすくカチューシャを落とした。
「へー、バイトしてるんだ?」
「いや…その……」
にっこりと笑う流生先輩の笑顔が怖くて冷や汗を流す。
私の通う私立白浜学園はお金持ち学校だけれど、一般的に有名な私立校で原則学校の名を汚すようなことがあれば即退学だ。
…だから、本当はバイトなんてもってのほか。
「まあ、お前の家柄上せざるを得ないんだろうけど。ジジィは知ってんのか?」
「それが…ありがたいことに私のバイト先を探してくれた人で…」
「……チッ、あのくそジジィ…」

