金持ちくんと貧乏ちゃん





私がキラキラと目を輝かせると先輩はくすっと笑って、手を握った。




「人多いんだからはぐれんなよ」


「わ、わかってますよ…子供じゃないんですから…!」




見上げるようにして睨めば先輩は一瞬目を丸くするけれど、もう笑顔に戻っていた。


そこまではしゃぐほど、子供じゃありませんっ!




「どこから見る?」


「えーと…あ、あそこの雑貨屋さんに行きたいです!」


「ん」




それから私がほぼ先輩の腕を引っ張っていろんなところへ行った。


なのに流生先輩は何も言わずについてきてくれるから、なんだかこっちの調子が狂う…。




「あ、このカチューシャ妹に似合いそう…」


「お前ずっと、弟妹たちのこと考えてるな」


「だっていつも我慢させてばかりだから、こういう時くらい奮発して何か買ってあげないと…」