ぐいっと腕を引かれ試着室から飛び出し、今度はメイクの方へ連れて行かれる。
もう…どうにでもしてくれ…。
半ばやけになり、店員さんのされるがままになっていた。
「───はい!全部終わりましたよっ♪」
その声にハッとして鏡にうつる自分を見た。もはや誰、状態。こんなの私じゃない……。
髪は綺麗にハーフアップにされ、メイクもナチュラルに施されて首元にはシルバーのかわいらしいネックレス。
人ってこんなに変わるんだ…。
「流生様、お待たせいたしました。樺恋様のご用意が整いました」
なんだかこの姿で流生先輩の目の前に出るのは恥ずかしかったから、店員さんの後ろに隠れているとぐいっと腕を引かれた。
うわああああ見られた…!!!
「………」
「……な、何か言ってくださいよ…!」

