わあ……。猫かぶりの流生先輩だ…。
そう思って先輩を見ていたら不意に目が合ってにやっと笑われた。
もしかして私が今思った事バレた……!?
「それよりふたりとも、時間はいいの?」
「あっ」
壁にかかっている時計を見れば、もう11時をとうに過ぎていた。
「そろそろ、行きますね」
「お持ち帰りしちゃってかまわないからね♪」
「ちょっ、おかーさん!!」
私が顔を真っ赤にさせてお母さんの腕を掴むと、お母さんはニヤニヤと笑っていた。
〜〜っ恥ずかしい…!!
「それじゃあ、お言葉に甘えて持ち帰りさせてもらおうかな?」
「流生先輩!?!?」

