「も、もしかして……」




恐る恐る窓の外を覗くと、そこには黒塗りの高級車が止まっていて…近所が騒然としていた。


うわあああ…っ、流生先輩ん家の車だ……!


でも、待ち合わせの時間は11時だったはず…。




「ちょっと樺恋〜!!」


「!?」




ガラガラッ、と勢いよく開いた扉からお母さんが入って来る。




「こんなかっこいい彼氏どこで見つけて来たのよ〜!」


「「かれし!?!?」」


「おかーさん!?!?」




流生先輩の腕に絡み付いて頬を緩めている私のお母さん。


どこで会ったの……!?