金持ちくんと貧乏ちゃん





ちょちょちょ……!!


まだ付き合ってそんなに経ってないのにもう…!?




「せ、せんぱ……っ」


「だから焦んなって。勘違いしすぎ」


「………へ?」




かん、ちがい……?




「言ったろ。お前の嫌がる事はしないって。無理矢理シたりしねえよ」


「………」


「俺はそこまで飢えてねえぞ」


「………」




ゆるゆると優しい手つきで頭を撫でてくれる先輩。


流生先輩…、ほんと優しすぎですよ…。


なんだか前の先輩と違って、それが面白くて笑うと流生先輩は不思議そうに私を見つめた。