「まぁ、今回は異例かな。樺恋ちゃん、学年トップだし。容姿端麗だから言うことないよ」
容姿端麗……!?私が!?まさかっ、ありえないでしょ…。
悶々と考えていれば、流生先輩が横目で私を視界に入れた。
「そういう訳で、お前、明日からここに来い」
「えっ!?明日から北校舎から旧校舎まで!?遠すぎますよっ!」
流生先輩はニヤリと口角を上げると顔をこちらに向けた。
何だか…嫌な予感…。
「お前、さっき“何でも言うこと聞きます”って言ったよなぁ?」
「ゔっ…!!」
痛いところを突かれた。
たっ…確かにそんなことを口走ってしまった…。けど、けど…!
「私はてっきり先輩が怒ってると思って咄嗟に…」
「ぶはっ…くくっ、あははは!」
「チッ…。輝、てめぇ後で覚えとけ」
一方はめちゃくちゃ爆笑してるし、一方は機嫌悪くなるし…。
もしかして私、何か変なこと言っちゃったかな…?

