金持ちくんと貧乏ちゃん





し、しまった…余計なこと言うんじゃなかった…!!




「ちっ、違います!!そんなわけないでしょ!?」


「なんだ。俺はてっきりまだ足りないのかと…」


「だから違います!!!」




バッと先輩から離れ、お弁当を開けた。


足りない、とかそんなんじゃなくて…触れるだけなんて珍しいって思っただけで、やましいことなんて何も考えてないのに…!!


ほぼやけ食いみたいな感じでお弁当をぱくぱくと食べていたら隣から笑い声が聞こえてきた。




「くくく……」


「…なんですか」




むっとして睨めば笑いながらポン、と頭に手を置いて来る先輩。


だから、なんなんですかっ!




「リスみてえだな…」