「あれ、樺恋ちゃん?そんなとこで何してんの?」
中から出てきたのは輝先輩で…。私を見て驚いたような顔をしている。
「来てたなら入ればいいのに」
「あ、はい…すいません…」
「いや、謝らなくても…」
苦笑いしながら私を部屋に入れてくれる。
ああ…なんか恥ずかしい…。
「おせぇな」
「う…すいません…」
ソファーに寝転がって雑誌を読んでいた流生先輩が私を見るなりそう言って、起き上がった。
…遅いって言うなら行く場所変えてくれたっていいのに…。
そう思いながら先輩と向かい合うようにソファーに座った。
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