金持ちくんと貧乏ちゃん





「まっ、とにかく!デートは行くこと!わかったっ?」


「ええ!?そんな、急に言われても…っ」


「だいじょーぶだって!流生先輩ならちゃんと樺恋のことエスコートしてくれると思うし、自分の行きたいとこさえ決めればオッケーだって!」


「や、でも……」




私に流生先輩をデートに誘うなんて勇気のいること…、出来るわけない……!!


ぶんぶん、と顔を横に振っているとがしっと肩を掴まれ顔を上げた。




「いい?行動に起こさなきゃ何も始まらないのよ!」


「そ、そんなこと言われても…」


「もっと自分に自信を持ちなさい!」


「自信なんて持てないよ〜っ」




お母さんのようにアドバイスしてくる玲菜に、私は半泣きでそれを聞いていた。


もう…デートなんて一生しなくたていいよ…。どこかに出かけるくらいならお家デートでいいよ…。




「樺恋がんばって!ね!応援してるからっ」


「鬼畜……」




私にがんばるなんて無理だぁ……。