「なんていうか…、一緒にいるだけで満足…かな」
「…樺恋」
「あ、別に行きたくないってわけじゃないの！ただ…」
「ただ？」
一緒にいるだけでもドキドキして、心臓破裂しそうなのに…デートなんて行ったら心拍数上がりまくって倒れちゃうよ…。
私がそう言い終えると急にがしっと手を握られた。
「！？」
「うんうん！わかるよそのキモチ…！！」
「玲菜…」
「好きすぎて、どうしようもないって感じだよね！」
「好きすぎて…？」
コテン、と首を傾げれば「そうよ！」と自信満々に言ってきた。
「だって、好きじゃなきゃ一緒にいてドキドキなんてしないでしょ？」
「……」
