「や…別にわるくは…。ただ玲菜にしてはずいぶん奥手だなあ、と」
「う、うるさいわね…っ!しょうがないでしょっ、輝先輩目の前にすると思うように話せないんだから……!!」
「!」
いつも積極的な玲菜が、輝先輩の前ではこんなかわいい姿になるんだ…。
「(なんか…ちょっと妬けるな…)」
…って何考えてんだ自分。
玲菜と輝先輩に進展があるのはいいことなんだから喜ばなきゃ。
「あたしのことはどうでもよくて!!樺恋の話でしょ!?」
「えっ?」
「これからどうするか!」
玲菜は自分のことのように嬉しそうに笑ってフェンスにもたれ掛かった。
これから…?

