金持ちくんと貧乏ちゃん





私が肩で呼吸して睨みつけると流生先輩は涼しい顔で「ん?」なんて言ったきた。


ん?じゃないよ、ん?じゃあ…!




「苦しいって言ったのに何でやめてくれないんですかぁ…!」


「何でって…、なんか苦しそうにしてるのにツボった」


「!?!?」




ドSですか!?!?


あわあわ、と慌てていたら先輩は急に吹き出し私の頭を撫でた。


いきなりのことに目を見開くと先輩は優しく目を細めた。




「冗談。悪かったな、止めてやれなくて」


「………」




急に優しくなって、大事そうに扱うから、胸がきゅうって締め付けられた。




「…たっ、たまに…!」


「たまに?」