金持ちくんと貧乏ちゃん



「おい、お前……」


「ごっ…ごめんなさいっ!!」


「は?」


「ぶっ!?」




輝先輩が吹き出すのと流生先輩が声を発するのは同時だった。


勢いで任せにバッと頭を下げ、ぎゅっと目を瞑った。


これでもし先輩の機嫌をもっと損ねたら…。私、明日から学校に通えない…!!




「お願いしますっ、退学にはしないで下さいっ!何でも言うこと聞きますから…っ」


「……何でも?」


「はいっ」




―――…私の、この言葉が運の尽きだったのかもしれない。




「おい、頭上げろ」




笑っていた輝先輩の笑い声がやみ、私はゆっくりと目を開けておそるおそる頭を上げた。


流生先輩の顔を見ると、口角をあげてニヒルに笑っていた。


そんな顔に見とれていると先輩は唐突に…―――




「特別に、お前を俺の女にしてやる」




―――…そんなことを言った。