金持ちくんと貧乏ちゃん




「聞いてんのかよ」


「はははい!?!?」




うしろから回り込んで、ツンツンとつついて来る。


なんかそんな仕草がちょっと可愛かったりするんだけど、顔が…怖いです。




「つか…お前顔赤すぎ。何で?」


「へっ!?そ、そんなことないですよ!?!?」




先輩から遠ざかり両手をぶんぶん振る。


うわああ…先輩の顔があきらかに「気に食わない」って言ってるよおお…!




「ほ、ほんとに何でもないですよ!?あの、あれですよ!ゆっ夕日!夕日のせいで赤く見えるんですよ!!」


「ふぅん…。だったら逃げることねえだろ?」


「えっ!?逃げてないですよ!?!?」




ジリジリと距離を詰めて来る先輩に、私はちょっとずつ後ろへ下がる。


あれ…これってやっぱ逃げてる?