誰かが話す声が聞こえて、ゆっくりと目を開いた。頭の上には、あったい…誰かの手がある。
あれ…もう、夕方……?
「あ?ああ…。そんなの俺が知る事かよ。……はあ?めんどくせぇ…」
流生先輩の声が頭上から聞こえもぞ…っと動くと先輩の目が私をとらえる。
わ…先輩の顔すごい綺麗…。
ぼーっと顔を眺めていたら恥ずかしそうに笑って私の目元に手を置いた。
……照れてる流生先輩レアだ…。
「もう終わりだから。……あーはいはい。わかったわかった」
「………」
電話から溢れ出る大きな声を聞く限り、電話の相手は輝先輩だな…。
ごろん、と仰向けになると目元の手も離れ…ふと自分の状況を考えた。
そういえば…下コンクリートの割に柔らかいなあ…しかもあったかいし…。
……“あったかい”…?

