「───俺と付き合えよ」
ちょっと強引で、有無を言わせないような言葉だけれど…先輩の真っ赤な顔を見たらそんなことどうでもよくなった。
私はクスッと笑って流生先輩の首に腕を回す。
「はいっ、もちろん!」
ぎゅっと抱きつけば、最初は驚いてたものの私と同じようにぎゅっと力強く抱きしめてくれた。
なんていうかもう……こうしてるだけで幸せだ…。
流生先輩の肩越しに空を見上げた。太陽が少しずつ傾いてきて夕方に近づいていく。
「…先輩」
「ん?」
耳元で聞こえる流生先輩の声にくすぐったくなりながら、からだを離した。
「あと、何時間で16時ですか?」
「あ?…あー、あと1時間半くらい?」
「よし。16時まで寝ます!」
「は?」
そう宣言した私に先輩は怪訝な顔をしていたけれど、「仕方ねえな」と笑って呟いて頭を撫でてくれた。
そこで私の意識はぷつんと途切れた。

