金持ちくんと貧乏ちゃん





何が楽しいのか自分でもよくわからないけれど、うふふと笑っていれば不意にぽんと頭に手を置かれた。




「寝る前に俺の言う事に“イエス”って答えろよ。“ノー”は受け付ねぇからな」


「えー…横暴…」


「いいな?」


「…はい」




にっこりと笑った先輩が怖すぎて、怯えながらそう答えた。


な、なに言われるんだろう…。


ドキドキしながら先輩の言葉を待っていると、ゆっくりと口を開いた。




「…樺恋」


「っ!?…はい」




急に名前を呼ばれて「えっ!?」って言いかけたが、咄嗟に口を閉じてさっき言われた通り「はい」と答えた。


む、無言の圧力…。




「…俺はお前が好きだ。だから…」