金持ちくんと貧乏ちゃん




「…にしてもいい天気ですねー」




さっき倒れたときにチラッとだけ空が見えた。


だんだん雲も少なく、青空の広がる季節がやってくると思うと少し楽しくなった。


テストが終わってすこし経てば夏休みがやってくる。高校に入ってはじめての夏休み。


何をしようか。今年はお祭りに行きたいなあ…。去年は受験で行けなかったし。




「…なあ」


「んー、なんですかー?」




天気もよくてちょうどいい気温だから、眠くなってきてなんとなく先輩に返事を返していた。




「お前…もしかして寝る気か?」


「ん〜…あわよくば?」




あはは、と楽しげに笑えば呆れたような溜め息が聞こえて私は顔を先輩の方に向けた。




「先輩もいっしょに寝ましょ。気持ちいいですよ?」


「…お前って案外マイペースなんだな」


「そーですか?」