金持ちくんと貧乏ちゃん





地味に痛む背中を庇いながら、私は起き上がった。


そしてさっきまで座っていたベンチを視界に入れる。…と、ベンチの足の部分がポッキリと折れていた。


あ…、そういえば旧校舎だから老朽化してるんだっけ…?




「チッ、くそベンチ…」


「…でも、たいした怪我がなくてよかったじゃないですか」




隣で悪態つく先輩に視線を戻してにっこりと笑うと、なぜか溜め息をつく流生先輩。


なぜ溜め息……。




「そういう意味じゃねえよ…」


「え?」




しかめっ面になったかと思えば、「まあ、いいか」と自分の中で自己完結していた。


そして勢いよく起き上がると私の背中に手を添える。


え…ええ!?なに…っ!?




「さっき、思いっきり背中打ってたろ?大丈夫か?」