「?…なんですか」


「いや、素直だなぁと思って」




素直…?


首を傾げると流生先輩はクスクスと笑いながら、私の隣に座った。




「もっと反抗しねぇと捕まえがいがないだろ」


「捕まえ…?」




頭上にたくさんのはてなマークと飛ばし、流生先輩を見つめた。


すると流生先輩は優しく微笑んで私の手を握った。


途端にドキッと波打つ心臓。




「やっとわかった」


「え…?」




そう言って流生先輩は立ち上がり、私の目の前に立て膝をついた。


急な事に目を丸くさせる私。


なっ…なに…!?