「なんだよ、その声」




クスクスと笑う流生先輩に、私はまたかぁっと顔を赤くさせた。




「うわ、真っ赤」


「う、うるさいですっ!!!」




未だにクスクスと笑ったままの先輩の腕を軽く叩き、先輩の上からどいた。


うああっ、すっごい顔熱い…。


両手で頬を包んでいれば肩をトン、と押され見上げれば流生先輩が笑っていた。




「屋上へ行きますよ?樺恋さん」


「っ!?」




手を差し出して執事のように言うから、見惚れながら無意識で手をとっていた。


か、かっこいい…。




「……見過ぎ」


「えっ、あ!」




じーっと見つめすぎたのか、流生先輩の頬が少しだけほんのりと赤くなっていた。