言ってる私はすごく恥ずかしいのに溜め息って…!


そう思って恥ずかしさから流生先輩の元を離れようと腰を浮かせたら、腕を掴まれ思い切り引っ張られた。




「わ…!?」




そのせいで体勢をを崩し、また先輩の胸へダイブしてしまった。


わあああ!?今日これ何回あるの!?


というか、今のは私のせいじゃない…!!


反抗しようと体を動かすけれど、ぎゅっと抱きしめられていて身動きすらとれない。




「あ、あの…っ先輩…?」




恥ずかしいので離してもらえると嬉しいんですけど…。


私のその想いとは裏腹に、先輩は腕に力をこめた。




「……屋上、行くか」


「へっ!?」




耳元で囁くように言われ、思わず声が裏返った。