金持ちくんと貧乏ちゃん




むしろ先輩と居れるならどこでもいい…。


……って私は乙女か!!


自分で思ったことに自分でつっこんでて悲しくなった。


いや、でも間違いじゃないし…。どこかに行くとしても校内だし…。




「あ」


「ん?」




よく考えたら、私がいるのって旧校舎。っていうことは他の生徒や先生はどこにもいない…。


これは、ここで何かできるんじゃ…。




「なんだよ」


「先輩、屋上!」


「は?」


「ここの屋上行きましょう!」




服の袖を引っ張って行こう、と促すと驚いたように目を見開いていた。