金持ちくんと貧乏ちゃん



流生先輩…どんなプラン考えたの、かな?すっごい気になる…。




「じゃあ、今から1時間お喋りターイム」




輝先輩は自分の腕時計を見て、そう言った。


でも、お喋りって…何を話すの…?




「輝先輩の好きな食べ物ってなんですか?」


「食べ物?んー、オレ基本なんでも食うけどねぇ…」




そ…そういう感じか…!自分から話しかけて行くスタイルか…!


私には絶対無理だ…。


ひゃぁ…、と玲菜に感心していると「おい」と横から話しかけられた。




「る、流生せんぱ…」


「何で逃げ腰なんだよお前」




流生先輩にそう指摘され、自分が少し流生先輩から遠のいてるのに気づいた。


わ、ほとんど無意識だった…。