金持ちくんと貧乏ちゃん



ちらっと隣にいる玲菜に目線をやると、もう輝先輩を見て目をハートにしていた。


……まあ、見惚れるのもわかりますが…。


だって…芸能人でも、こんなにかっこよく執事服を着こなす人はいませんよ…?




「(いや、まずそこじゃなくて…)」




なぜに執事服……?




「とりあえず、こっち来てもらっていいかな?進まないから」




苦笑いした輝先輩にそう言われ、私たちはハッと我に返り先輩たちのところへ行った。




「お前はこっち」




ぐいっと腕を引っ張られ、足をもつれさせた私は流生先輩の胸にダイブしてしまった。


うわああっ…!?自分何やって…!!




「すす、すみません…っ」


「ん」




慌てて離れようと流生先輩から少し体を放し、見上げるとにっこりと笑っていて…。


そんな顔は今まで見た事ないわけで……。