金持ちくんと貧乏ちゃん




「何であの子達なの?」


「あの桜 樺恋って子。いつも旧校舎に行ってた子でしょ?」


「ちょっと頭がいいからって、むかつく」




…そんな声が聞こえて来た。


それでも、この結果に間違いはないだろうし1位を取れなかったからって僻まれるのは勘弁してほしい。




「はい、これはテストの結果だからね。恨み僻みはナシでお願いしまーす」




輝先輩が言った言葉に驚いて、先輩を見上げればにこっと微笑まれた。


…私が嫌そうにしてたの、バレちゃったかな…。




「それじゃ、ふたりは昼休みは待機で。呼んだら来てね」


「はいっ!」


「はい…」




元気よく返事をする玲菜とは対照的に、私は少し小さな声で返事をした。


うう…輝先輩が言ってくれたおかげで声は聞こえなくなったものの、視線が鋭い…。


すると、俯いていた頭に誰かの手が乗っかった。