憂鬱 Everyday

  
 
「あのさ、わかってると思うけど、赤城の連中は全員男なわけよ。
やっぱりそういうのに手ェ捕まったら絶対に振り解けない」

「う、うん……」



その悪寒の正体はわかってる。

新からしたら多分自販機の所為で死角ができてる。

その場所にさっきの悪寒の正体がいる!


「だから、また今度簡単な護身術? みたいなの教えるわ。
淳平がそーゆーの詳しいから淳平に…、って瀬那聞いてる?」

「き、聞いてる、から手離して!」


と、声を荒げたのがヤツを刺激する最終段階だったらしい。



パッと死角からヤツが飛び出して真っ先に新めがけて弾丸のごとく飛んで(走って)くる。


なのに新は一向に気づかない。(鈍すぎにもほどがある!!)



結局その後は私の予想通り。




  
「テメェ何してんだコルァァアアア!!!」


閑静な住宅街とはかけ離れた怒号と一緒に鈍く痛々しい打撃音。



私の兄、竜也の現役時代とそう変わらない力のパンチは新の頬に綺麗にクリーンヒットして、新は軽く3メートルは吹っ飛んでしまった。