憂鬱 Everyday

 
 
そう言われたら少し恥ずかしくなってパシッと新の胸を叩く。

…寸前でその手は彼に捕まえられた。


「残念。当たりませんでした~」

「ちょ、離してよ」

「解けるもんなら、振り解いてみ?
解けたら10円ガム奢ってあげるよ~?」


そんなふざけた口調で、そんなに力を入れてるようん見えないのに、私は一向に彼の手を振り解けない。


「ちょ、新…」


フェアじゃないかもしれないけど、空いているもう片方の手を彼の手にかけようとしたら、その手も彼の空いていた手に捕まった。

つまり、私の両手はスッカリ自由を失った状態。


「振り解ける?」

「…………こうさ、」


“降参”と言いかけて、ハッと背中に悪寒が走った。