雪夜のブイブイかっ飛ばす運転とは大違いで。
新は私を気遣ってか丁寧な運転で家路を走る。
「やっぱここらへんも5年離れてたら変わるなぁ~…、あ、あの駄菓子屋まだある?」
「んー、そこのおばあちゃん腰痛でもう限界って去年店閉めちゃったんだよね」
「そっかー…。あそこの10円ガム当たりが多いって評判だったのに…」
「何それ初耳」
「それは瀬那がガムとか買わねーからだよ」
「時々買ってたけど…、あ、ここで降りる」
他愛ない会話が終わったところで、家の近くに辿り着いた。
バイクから降りて、脱いだヘルメットを新に渡す。
「送ってくれてありがとね」
「別に~? 俺は珍しく瀬那が素直になっていいモンみれたと思ってるし?
寧ろこっちこそ珍しい瀬那を見せてくれてアリガトー的な?」
「バカ。変なこと言わなくてイイ!」
