暫くして、大きなエンジン音がしてバイクに跨った新が現れた。
「うわ、新がバイク乗るなんて以外過ぎる…」
「んー…、こーゆー高校に入ったって以外にも、やっぱりチャリだけじゃ活動範囲限界あるしさ。16になった瞬間、高速で取った。
18になったら大型二輪も取ろうと思ってるし」
「へぇ…」
手先器用だし、何より興味のあるものに対する熱は凄いからあっという間に免許を取ってしまったんだろうなー。
彼のことは小学生の時までしか記憶がないけど、そういう根っこ的な部分は変わってないみたい。
「ほい」
「あ、ありがと」
手渡されたヘルメットを被って、そこで少し戸惑った。
「瀬那?」
……よくよく思い返せば、つい数時間前に私は雪夜と一緒に赤城の連中に絡まれたばっかりだ。
しかも雪夜にケガさせちゃったし、帰りにもう一度赤城に絡まれたら…。
そんな不安が限界水位を超えて、私は渡されたヘルメットを新に差し出した。
「ご、ゴメン、やっぱ電車で帰る…」
「ダメだ。さっき瀬那赤城の連中に襲われたばっかりなんだぜ?
それに、多分アイツ等瀬那が俺らと関わり持ってるのも、今ココにいるのも知ってるハズだ。
いくら電車の中だからって安全って俺は思えない」
「それは、新もだよ」
「え?」
