「ソコで俺らが心配するのは、瀬那ちゃんのトラウマ?みたいな部分。
血とかケガが苦手でパニックになって、余計にトラウマに拍車をかけるようなことがあったら、本当に申し訳ないんだ」
「淳平サン…」
「極力瀬那ちゃんにそういう場面を見せない努力はするつもりだけど、一緒に行動する以上さけられないサダメ、みたいなものだしさ、忠告しかできないんだけど…」
この人は本当に優しい。
さっきまで自己中男の雪夜と一緒にいたから、その優しさが身に染みえくる。
「いや、大丈夫です。
雪夜のトキはちょっと久しぶりに見てビックリしたっていうか…」
「久しぶり…?」
その単語を不思議そうな面持ちで繰り返した淳平サンを見て、ハッとした。
そっか、多分淳平サンたちは知らないのかな…。
「や、久しぶりっていうのは…」
説明をしようとした綿新言葉を遮ったのは、私のケータイの着メロだった。
