通話を終えて、急ぎ足でさっきバイクを停めた路地裏に向かう。
その道中で考えるのはアイツのあの反応。
ケガをしたら、大体の女はアイツと同じような反応をするけど、アイツは少し違和感がした。
なんというか…、少し、怪我に過敏だった。
服に付いたのは返り血だって言ったのに、まるで聞く耳を持たなくて。
なんとなーく、なんとなく考えた。
アイツ、俺らみたいなヤツと面識があるんじゃねーかって。
そして、万が一そのケースだったとき、赤城と関わりがあったら…。
「その時は、なんとかしねーとな…」
そんな心配が杞憂に終わるのは、今から数時間後。
