その発言にホッとして、掴まれていた手の力を抜けば、雪夜も手を離してくれた。 「心配し過ぎた。 俺様があんな雑魚相手に負けるかよ」 「…、そう、だね」 「…、行くぞ。 流石にオマエもヘルメットないし、悪ぃけど、紫羽の駅までは電車で行ってくれ。 最寄駅までは送る。 そっからは俺が来るまで1人で紫羽に行くなよ?」 そういうと、雪夜は上着のファスナーを上げ、倒れていたバイクを起こす。 「わかった」 「じゃ、いくか」 雪夜はバイクを立てて、心なしか私に合わせてゆっくり歩きだした。