憂鬱 Everyday



「んだよ、曽根のヤローいねーのかよ。
雑魚ばっかじゃ準備運動にもならねー」


指をポキポキならして、ボクシングのファイティングポーズような構えを取る。


「来いよ。ブッ飛ばしてやるから」


その声を合図にするように、1人雪夜に殴り掛かってきた。

それを交わして、雪夜はソイツの鳩尾に膝蹴り。


うわ、痛そう…。

案の定、ソイツは膝をついて蹲る。
その姿を見た赤城の連中も、若干引け目になっていて。


「んだよ、1人やられたくらいで戦意喪失か?
赤城の下っ端も落ちぶれた…、テメェっ…!!」


フッと嘲るように鼻で笑って私に向き直った雪夜の顔色が突然変わった。


「…! 雪夜、後ろっ…!」
「ッ、瀬那っ! 危ねぇ…っ!」


と、私が言ったのと雪夜が言ったのが同時だった。


ぐっと腕を引っ張られて、雪夜の腕に閉じ込められて、頭上からゴッと鈍い音がした。