振り返った先に他のは色とりどりの頭の人相の悪い集団。
「………知り合い?」
「知らねーけど、赤城の奴らだよ」
被ってたヘルメットを雪夜が脱いで、私もそれに倣おうとしたら、“被っとけ”と制止された。
「その女カノジョかよ? 何だ? ブスだから顔は晒せねーってか?」
「俺はブス専じゃねーっつってんだろーが。
イチイチ俺の後ろに乗るおん…、ガキにケチつけてんじゃねーよ。
つくづく暇人だよ、なぁ…っ!!」
「なっ…、」
“何で女をガキってわざわざ言い直す必要ないでしょ。”
と言おうと彼の方を向き直ったら、アイツは思いっきり腕を振りかざしていて。
思わず目を閉じたら、後ろでゴッと鈍い音。
「…藤井ぃぃいい! 藍沢は石投げるからオマエはヘルメットぶん投げるってか!?」
「!? ゆきっ…!」
“なんつーものを投げてるんだ”って思ったのも束の間、
「撒くぞ。落ちんじゃねーぞ」
ぼそりと囁かれバイクが一際大きなエンジン音を轟かせて急発進した。
