「あの、藍沢くん、は…」 「アイツ急用が入ったんだと あ、ついでに俺の名前は藤井雪夜。 藤井サマとなら呼んでもいいぜ」 「ヤです」 「んだよ、つまんねーな」 金髪、もとい雪夜は簡単な自己紹介を済ませ、私にヘルメットを差し出した。 「なにこれ」 「ヘルメットだろーが」 「バイク乗るのアンタ?」 「ったりめーだろ。裏に停めてあるから来いよ」 サッと踵を返し、雪夜はスタスタと歩き出す。 「ちょ、待ってよ」 私もヘルメットを胸に抱えて彼の後を追いかけた。