…これは正しい選択なんだろうか。
というか、こんな形で不良校の生徒と関係をもつなんてあり得るんだろうか。
ゴタゴタが落ち着くまでって言われても、ハッキリした期限は決まってない。
もしかしたらこれって凄い私にとって不利益な選択なんじゃ…。
って、マイナスにいきかけた考えを止めたのは、ぽとりと膝に落ちてきたミニドーナツ。
「そんな深く考えんなよ」
指についた粉砂糖を舐めながら、藍沢くんがなんてことないって感じで言うから。
(まぁ、大丈夫…かなぁ…。)
そう結論付けて、渡されたドーナツの封を開けてを口に放り込んだ。