「何なんだよオマエら。昭和の見合いか?
さっさと謝れ、そして説明しろ」
真っ先に沈黙に痺れを切らした金髪がつかつか近づいて私の座るソファの真正面に藍沢くんを、その隣に自信が座った。
「ソレ、俺が聞く権利もあるよね?」
と、いつの間にか私の隣に淳平さんも座ってた。
この状況では、まずは私が謝ることが先決だよね。
「…、えっと、藍沢くん、さっき階段で突き落としてごめんなさい。
今度なにか甘いモノ奢るんで許してください」
「駅中のクレープな」
これで和解完了。
金髪は不満げな顔をしてたけど、コレに付き合ってたらキリがないからシカトした。
「……一応、名前教えてもらっていいかな?」
淳平さんがそう尋ねたから、私は素直に頷いた。(この3人の中では1番マトモだから)
「水嶋瀬那です。藍沢くんと同じ塾で、青鳳高校2年です」
「せいほう!?
あの県1位のトップ進学校か!?」
金髪の食いつきに若干引き気味に頷くと、“色気皆無の上にガリ勉かよー”って、またもムカつく発言。