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藍沢くんが目を覚ましたのは、あれから15分後。
“そんな緊張しなくていいよ”と、淳平さんがくれたペットボトルのりんごジュースを飲み終えた丁度その時だ。
「しゅんぺー、遊馬起きやがったー」
と、気怠そうな金髪の声と一緒に不機嫌な顔をした藍沢くんが現れた。
「ッタクよー、コイツ一遍目ぇ覚ましたと思ったら速攻で二度寝始めてよー
叩き起こしたら頭突きしてきやがった」
「…、オマエが睡眠妨害するからだろ」
「バカ。俺はオマエがあのちんちくりん連れてきた理由を聞こうと思ってだなぁ…」
“ほれ”と、金髪が私を顎でしゃくって藍沢くんと目があった。
「「………………。」」
私は何も言えないし、藍沢くんはただ眠そうだ。