……怖い。
その極悪陰険、悪魔の微笑とはまさにこの金髪に相応しい。
それくらい迫力のある笑顔を浮かべられてはトンズラなんて出来やしない。
「………変なコトしないでくださいね…」
「かーっ、だぁれがオマエみたいな色気皆無のオンナに手ぇ出すか。
俺はわかりやすくナスバディのオネーサンが好みなのーっ」
べーっと舌を出してソイツはガンガン大股で階段を上がる。
ソイツの発言に若干のムカつきを覚えながら、私はリュックを背負い直し、自分の意志で階段に足をかけた。
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