……は、一瞬私を視界に捉えた…、気がしたけど、すぐさま私の背後で未だピクリとも動かない藍沢くんに気が付いた。
「遊馬ぁーーー!!?」
そのままガンガンガンと凄まじい音を立てて下まで降りてくると、私の存在何でここにないような扱いで藍沢くんを揺する。
「バカヤロウ!! あれ程手すりを使えっていっただろ!?
なんで使わねーんだよ!
淳平ぃーーっ! 遊馬がまた落ちたー!
運ぶの手伝ってくれーっ!!」
「またかよ!? 雪夜、遊馬をガンガンに揺さぶってねーだろうな?」
「、あ、アタリマエだろ!」
さっき、思いっきり揺すってましたけど。
と、このやり取りで扉から顔をのぞかせたのは大人しめの茶髪のすらりと背の高い男の人。
彼は私に気が付くと、ふにゃりと人懐っこそうな笑みを浮かべた。
「ん? お客さん? ごめんね。
他校の人は職員玄関に要件伝えて…」
「あ、そのちんちくりん最初からいたぞ。
多分コイツが遊馬階段から落としたんじゃねーの?
また遊馬と付き合ってるって勘違いしてさー」
「なっ…」
