憂鬱 Everyday



______『紫羽高校』


その名前は赤城高校同様、“不良校”という意味を持って、私の通う学校まで届く。

ただ、赤城のようにケンカ、カツアゲ、恐喝の噂は全く届かない。


それでも、念のため巻き込まれないように気をつけろという言葉を、学期末に一度位、生活指導の先生から注意を促される。


そんな高校の校舎内に入れと!?
全くもって冗談じゃない!!

脳内で危険信号がチカチカチカチカ、くどい位に点滅する。


「帰る!」


捕まれている腕を強引に振りほどいて私は藍沢くんから背を向けた。

そのまま走り出そうとした瞬間、背負っていた赤いリュックが捕まった。


「ちょっと離してよ!」

「バカ、帰るんじゃねーよ。
いいのかオマエ、目ぇつけられて生活するの半端なくしんどいぞ」

「いいっ、どうせ放課後は塾三昧だし、休日はろくに外に出ないし!」


「…………ヒキコモリ…」

「うっさい! なんで片言なのよ! そして、憐れむように見ないで!」
 

話が脱線していく中でも、私はずるずる引きずられてて。

体の線は細いクセにどこからそんな力出してるんだって疑ってしまう。