不良に絡まれて、更にそいつらに目をつけられる経験なんて、絶対しないと思ってた。
なのに、なんで生徒手帳を探すために路地裏にいて、そこでたまたま不良の喧嘩に遭遇して、その中の1人がちょっとした顔見知りだからって…
「なんで私が目をつけられるの!?」
「さっきもいっただろ。オマエが、俺と、顔見知りだった、から」
アイスココアをぐびりと飲み干し、“2回も同じこと言わすなよ”的な気怠そうな雰囲気を醸し出す藍沢くん。
「や、だって、なんでそれだけで…」
「知らねぇよ。相手は赤城。
まともなアタマ持った奴はいねーよ」
「うっ……」
ハッキリと“アカギ”の名前を出されたら何も言えない。
