「私、辞めると思われてたんでしょうか？」

ゆかりさんに尋ねると

「受験すると勝手に思い込んでたんでしょ。
まあ、私も専門学校は驚いたけど。
もしかして、彼氏の事も関係ある？」

「少しは。さすがに結婚式の打ち合わせに来る男性に嫉妬はしないだろうと思って。
でも、もともと興味ある仕事だったんです。人の幸せのお手伝い。なんかハッピーでしょ？」

「うん。香奈ちゃん向いてるよ！！
学校は何年通うの？」

「2年です」

「篤も香奈ちゃんも将来の事ちゃんと考えてるのか～私も何か考えないとだ～」

その日から、しばらく
ゆかりさんの将来について語られる日は続いたけど、これといって進展もなく日々は過ぎ



専門学校の入学試験のある10月になった。