レインリリー

「分かんないから知りたくなるんだろ。だから、それで正解」


いい!
こういう会話スゴクいい!!

ずっと張りつめていた気持ちがほぐれ、やっと肩の力が抜けた私は
頑なな心をほぐしてくれた吉川さんにニマと笑いかけた。


「香奈ちゃんって、笑うとスゴク可愛いのな」


吉川さんの視線が惜しみなく私に注がれる。

その眼差しは自信に満ち溢れ
いやらしさなど感じさせない
男らしさと優しさを
兼ね備えたものに見えた。

会ったばかりの
イケメンと言える人に
まじまじ見つめられ

鼓動が駆け足になる。


「あの・・・恥ずかしいです」


多分、今、私の顔は真っ赤だ。

まともに顔を上げられなくて俯いて吉川さんに訴えかけると


「・・・抜けよう」